2024年10月5日、さいたま市浦和区にあるさいたま共済会館で、自衛隊家族会主催の「令和6年度防衛講演会」が開催されました。この講演会には、防衛に関する最新のトピックが取り上げられ、地域住民や関係者が多数参加しました。
講師として登壇したのは、参議院議員であり、防衛に関する豊富な知識と経験を持つ佐藤まさひさ議員です。彼の講演は、現代の防衛と技術の進化、そして日本の安全保障に焦点を当てたもので、参加者に深い印象を与えました。
佐藤まさひさ議員の講演内容
佐藤議員は講演の中で、特に私が個人的に気になったのは以下のテーマでした。


• 魚型ドローンと中国のステルスドローン
現代の技術において、魚の形をしたドローンや中国が開発しているステルス型ドローンがいかにして戦略的に使われるかについて解説しました。これらの技術が国際的な防衛競争においてどのような役割を果たすのか、詳細に説明されました。
• AIと特許の現状
佐藤議員は、AI技術の進展についても触れ、現在AI関連の特許の約70%が中国によって取得されていることに警鐘を鳴らしました。この技術競争での日本の立場や課題についても考察されました。
• ロボット同士の戦争と生成AIの脅威
AI技術の発展が軍事においてどのように影響を与えるか、特にロボット同士の戦争や生成AIによる新たな脅威について語られました。
• 台湾封鎖と日本のエネルギー自給率
台湾の封鎖シナリオについても議論され、特にバシー海峡を封鎖された場合、日本が中東からの石油輸入にどのような影響を受けるかに焦点が当てられました。日本のエネルギー自給率がわずか16.8%という現状も踏まえ、エネルギー安全保障の重要性が強調されました。
• サイバー技術とホワイトハッカーの育成
現代の防衛にはサイバー技術が不可欠であり、日本でもホワイトハッカーの育成が急務であると佐藤議員は訴えました。優秀な人材を確保し、育成することの難しさやそのための環境整備についても詳しく語られました。
まとめ
佐藤まさひさ議員の講演は、現代の複雑な国際情勢を背景に、日本の防衛が直面する現実的な課題について深く考えさせるものでした。特にAIやドローン、サイバーセキュリティといった新しい技術が日本の安全保障に与える影響についての見解は、多くの参加者に強い印象を与えました。講演を通じて、日本がこれから直面する防衛上の課題と、そのために必要な人材育成の重要性を再確認する機会となりました。